事例12「喫煙」
私は煙草の煙や匂いが苦手で、息苦しくなったり、吐き気がしたりすることがある。先月、今の部署に異動になったところ、隣の席のAさんはヘビースモーカーのようで、頻繁に煙草を吸いに行っている。本人は気付いてないと思うが、煙草の匂いが服にしみついていて臭くてしょうがない。呼吸するのもつらく、仕事に集中できない。Aさんから話しかけられても顔がこわばってしまって上手く答えられない。変な奴だと思われていると思う。Aさんは仕事ができて人柄もいいので部署の人達から信頼されている。私も煙草のことがなければいい人だと思っている。もし、Aさんに嫌われたら、私は職場にいづらくなるのだが、どうしたらいいだろうか。
Point
・分煙は今の社会のルールです。
会社は分煙できる環境の整備を行わなければなりません。
・匂いも職場環境の一つです
喫煙者の服についた煙草の臭いや体臭といった自分の臭いはなかなか気づかないものです。
服についた臭いはなかなか取れないものです。
気づいたら何らかの対策をとることも必要です。
匂いを少なくする裏ワザが結構あるものです。
・言いにくい話を上手に伝える方法があればいいですね
まずは相手(Aさん)を信じましょう。
あなたの思いを知れば何らかの手を打ってくれるはずです。
もちろん煙草を吸うなんてけしからんと喧嘩腰に言っては、Aさんも気分を悪くするでしょう。
その位のことは気がついてくれればいいのに、とAさんの行動を待っていると、ますます不快感が増し、私がこんなに我慢しているのに気が利かない人だとレッテルを張ってしまったりします。
・匂いを少なくする方法はないだろうか。
液状イオン交換体は、あらかじめスーツにスプレーしておくと、タバコの臭いが付着した際、スーツについた臭う物質を臭わない物質に変換してくれるそうです。
陰干しや数日間をあけての着衣をすることにより匂いを抑えることができるそうです。
取組の視点
□Aさんに自分の思いを知ってもらいましょう。
・たばこのにおいが仕事に与える影響を素直に伝えましょう。
匂いを少なくする手立てをとってくれるようお願いしてみましょう
その時に調べたアイディアを紹介するのも効果的です。
最近は煙草を吸う人も居場所がなくなりつらい思いをしているようです。そんな思いにも共感してみましょう。
□上司への相談
・Aさんへの要望が全く聞き入れられない場合は上司に相談しましょう。
・こんなアイディアもあることを伝え、Aさんに協力要請することをお願いしましょう。
・分煙措置は企業の責任ですが、個人の服についた匂いを取り除くまでを法律は規制していません。しかし、その匂いにより仕事への影響があるとすれば、会社は職場環境への配慮義務があり、何らかの措置を求められるでしょう。
いずれにしてもAさんの協力が必要です。
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